メンタルが安定している人は、強いのではなく「戻り方」を知ってるだけ。

メンタルが安定している人は、
強いのではなく「戻り方」を知ってるだけ。

「私はメンタルが弱い」
「どうしてこんなに引きずるんだろう」

鍼灸院で、よく耳にする言葉です。

落ち込んだことよりも「評価のしかた」が影響する理由

不安や落ち込みを感じたとき、私たちは無意識のうちに、 その出来事や自分自身を評価し始めます。

「またダメだった」「私は弱い」 そんな評価が繰り返されることで、
不安や恐怖に関わる神経の働きが長く続き、 出来事が終わったあとも
身体感覚が戻らず、心身が緊張状態から抜けにくくなります。

つまり、落ち込んだ出来事そのものよりも、
その出来事をどう評価し続けているかが、つらさを長引かせているのです。

考え方を変えようとして、うまくいかない理由

身体感覚が鈍く、神経系が緊張した状態では、 思考を担う脳の働きが柔軟性を失いやすくなります。

そのため、 「前向きに考えよう」「気にしないようにしよう」としても、
身体の状能を無視して、 思考だけを切り替えることが難しくなってしまいます。

身体感覚が戻るとはどういうことか

身体感覚が戻るとは、 呼吸の深さ、体の重さや温度、 筋肉のゆるみを自然に感じ取れる状態のことです。

このような感覚が戻ってくると、 神経系は「今は安全である」と再評価しやすくなり、
過剰な警戒反応が少しずつ落ち着いてくると言われています。

鍼灸coeriが考える、神経系からのメンタルケア

鍼灸coeriでは、近年の神経科学・生理学の研究を参考に、 鍼灸刺激が自律神経や脳活動に与える影響に着目した施術を行っています。

研究では、鍼灸刺激によって

・ 前頭前野や大脳辺縁系の過剰な活動が調整される可能性
・ 自律神経の切り替えが促される
・ エンドルフィンなどの内因性物質が分泌

されることが報告されています。

これらは現在も研究が進められている分野であり、 すべてが確立された結論ではありませんが、
私の体感を科学的に解明されようとしていると感じています。

鍼灸coeriでは、研究知見、私の臨床経験、先人の経験(中医学)の両方を大切にしながら、
「戻れる状態」を支える一つの選択肢として鍼灸を位置づけています。

目指すのは「強い心」ではありません

落ち込まない自分をつくることではなく、 落ち込んでも戻れる身体を整えていくこと。

それを繰り返すことで、 気づいたときには
「前より引きずらなくなっている」
そんな変化が生まれていきます。

「しんどくなれば、こえりに行けば大丈夫か。」

と、実際に来られなくても、
そんな戻れる安心感につながれば、とても嬉しいです。