「なんとなく不調」…これは更年期??
はじめに:それって“気のせい”じゃないかも
「最近、なんだか体が重たい」
「イライラしやすくなった気がする」
「夜中に目が覚めて、眠りが浅い」
「肌や髪の変化が気になるようになった」
だけど病院で検査をしても、「特に異常なし」。
そんな声を、私はたくさん耳にしてきました。
不調はあるのに、どこにも頼れない。
そんな時、人は「気のせいかな」と自分を責めてしまうことがあります。
自分のだらけ癖がでてる?面倒くさがり?
でも、そんなあなたの感じていること――
それは更年期のサインかもしれません。
更年期とは、「閉経の前後10年」のこと
女性の体は40代半ばから、少しずつ変化を始めます。
閉経を挟んだ約10年間を「更年期」と呼びます。
この時期、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌がゆるやかに、けれど確実に減少していきます。
ホルモンの変化に身体や心が追いつけず、
自律神経や感情、睡眠、肌、代謝など、さまざまな面に揺らぎが現れるのです。
東洋医学から見る更年期
東洋医学では、更年期は「腎(じん)」のエネルギーが少しずつ衰えてくる時期と考えます。
腎は、生命力やホルモン、生殖、老化の働きに関わる大切な臓腑。
また、ストレスや感情の変化に関わる「肝(かん)」、
体の土台を支える「脾(ひ)」も、バランスを崩しやすくなります。
この3つの働きが弱まると、以下のような状態が起きやすくなります:
- イライラ、気分の落ち込み
- 不眠、動悸、ほてり
- 肌や髪の乾燥、白髪・抜け毛
- 冷えやすさ、体重の変化
- 肩こり
でも、東洋医学には「整える知恵」がたくさんあります。
鍼灸でできるケアとは?
鍼灸ではホルモンを直接補うことはできませんが、
ホルモン低下によって起こる症状について緩和することはできると考えています。
また鍼灸は、症状そのものだけではなく、体全体の巡りとバランスを整える療法です。
- 乱れがちな自律神経をやさしく整える
(① 求心性神経刺激 → 脳へのフィードバック ②迷走神経刺激 ③脳波の変化(α波やθ波)
④心拍変動(HRV)の改善 ⑤ 内因性オピオイド・セロトニンの放出) - 「腎」の力を補い、生命力をサポート
- 気や血の巡りを促し、冷え・だるさの緩和
- ストレスや感情の波にもアプローチ
薬のように「一瞬で効く」ものではないけれど、
じんわりと、身体の根っこを支えてくれるような感覚があります。
おわりに:がんばりすぎないあなたでいてほしいから
がんばり屋さんほど、自分の不調を「気のせい」と押し込めてしまいます。
でも更年期は、**これまで頑張ってきた体と心の“節目”**でもあります。
変わっていくことは、決して悪いことじゃありません。
でも、変わる途中に戸惑ったら――
誰かに話したり、支えてもらったっていいのです。
「なんとなく不調」のうちに、
そっと鍼灸の扉をたたいてみてください。
こえりは、がんばらなくてもいいあなたを応援する鍼灸師として、
いつでもお話をお聴きしています🌿
また更年期の治療について西洋医学的な最新情報についても入手するように心がけております。
病院に通われながら、鍼灸も受けて頂くことをおすすめしております。
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